JCI松山とは

理事長所信松山青年会議所 第69代理事長 石原 将樹からのメッセージ

はじめに

1982年2月に松山市に生を受け、高校を卒業するまでの18年間を松山市で過ごしました。その頃、まつやまの魅力として知っていたのは松山城や道後温泉、みかんに瀬戸内の魚といったほとんどの人が知っている知識くらいでした。テレビでも紹介され今では有名になった二路線の線路が交わるダイヤモンドクロス、路面電車にもほとんど乗ったことがなかった当時の私は、このダイヤモンドクロスが全国に7ヵ所しか現存しない珍しい路線であることも知らず、まつやまの魅力の一つとして認識することもないまま高校を卒業しました。
高校卒業後は松山の地を離れ、京都の大学へ進学しました。京都のまちは観光地も多く電車に乗ればすぐに大阪や神戸といった大都市もあり魅力を感じやすい環境であると感じました。まだ、まつやまの魅力をあまり知らなかった私は、知らないだけでまだまだ魅力が眠っているのではないかと考え、漠然とではありますがまつやまの魅力についてもっと知識を得ないといけないと思いふけっていたことを覚えています。そして月日は流れ、社会人となり2年間を名古屋で過した後、25歳でついに地元松山に帰ることとなり、祖父の代から続く株式会社石原自動車教習所に入社しました。
その頃は県外からお越しいただいたお客様に対して、大好きなまつやまを堪能していただけるよう全力で振舞っていました。しかしながら、お客様に紹介するまつやまの魅力はテレビや情報誌から得た情報を紹介したもので、自らの足を使って得たものは少なかったように思います。そのような中、2013年に松山青年会議所の門を叩くことになりました。

~やるからにはどんなことにでも挑戦する~

これは松山青年会議所入会時に立てた自分に対する一つの覚悟です。それを実践するため、いただいた役職や出向といった機会は自己成長のチャンスと捉え、希望を伝えることはありましたが、首を横に振ることはありませんでした。
2015年には委員長の職を拝命し、多くの失敗と経験を得ることができました。その時に委員会に与えられた担いの一つにまつやまの魅力の調査・発掘がありました。テレビや情報誌から得ただけの知識しか持っていなかった私は、どう手を付ければよいかわからず、まずは松山市が実施するイベントを調べ、お手伝いとして参加することから始めました。
そこから、松山市の職員の方、ともにイベントのお手伝いに参加している方と触れ合うことで徐々にまつやまのまちには自分の知らないたからが眠っていることに気が付きはじめました。調べれば調べるほどまつやまに魅力を感じるようになり、今ではより深い情報を持ってまつやまにはこんな魅力があって良いまちですよと案内できるほどになりました。
より深い知識を得るためには自らが足を運ぶ必要があるのだと青年会議所活動から学ぶことができました。私は、まつやまのまちに誇りを持ち、魅力的にまちを紹介することのできる若者が一人でも多くなることを望んでいます。明るい豊かな地域を創造するために、まず私たちが知識を増やし、知恵を出し合い、率先して行動していこうではありませんか。そうした行動こそがまつやまの未来を明るくできると確信しています。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)への対策

現在世界で猛威を振るっている新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、日々の生活から経済の分野まで大きな打撃を与えています。私たちは、事業を通して社会に大きな影響を与え変化をおこし、新しい常識ニューノーマルを追求するとともに、あらゆる事業においてウィズコロナを念頭に置いて常に対策を考える必要があります。

松山青年会議所の進化に向けた調査

2020年度は、これまで松山青年会議所が継続してきた事業について一部を除き実施することが叶いませんでした。これまで地域にインパクトを与えてきたこれらの事業は連綿と受け継がれるレガシーであり、松山青年会議所にとって非常に大切なものだと考えています。
2021年度を再出発の起点と捉え、今必要なものは何なのかを追求するとともに、残すべきは残し、変えるべきは変えることで、松山青年会議所としてさらなる進化と発展を遂げられるようにしていかなければなりません。そして、これら事業の原点から今に至るまでどのようなことがあったのか、沿革をしっかりとまとめていく必要があります。

スポーツを通じた地域の発展

現在まつやまのスポーツ団体は手を取り合いファンの増加や広報などに向けて取組むように活動を進めています。また、2021年には2020年から延期となった東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される予定です。スポーツに対する意識が高まる今こそ、スポーツを通じて地域が一体となり、地域を発展させられるよう事業を構築していきたいと考えます。
また、まつやまのスポーツ団体とお互いを高めあうことのできる関係性を築くことで、スポーツ団体はファンの増加や広報に、松山青年会議所は会員拡大や広報につなげていきます。

地域文化の魅力の発掘・発信

地域に住み暮らす人に郷土を愛する気持ちがなければ、観光や移住をしたいと思う人は増えません。私たちは地域を発展させるだけではなく、郷土に対する自信と誇りをさらに高められるよう、より多くの魅力を発信していかなければなりません。もちろん地域にある魅力を知らなければ、魅力あるまちづくりもできません。
そこで私たちは、まつやまの魅力や財を発掘し、より深い知識を得る必要があります。しかし、どれだけ知識を持った優秀な人材がいたとしても、1人の力だけでは広がりを持たせるには限界があります。まつやまに住み暮らす人に知識を共有できる機会を提供し、そこから多くの語り手を創出していける仕組みを生み出し、事業を展開していきます。

凛とした青年経済人の形成

地域が抱える様々な問題が進む中、持続可能なまちづくりを行っていくためには、これから社会に出て行く次世代の若者の育成は重要性を増しており、その中で経済産業省が提唱した「社会人基礎力」は、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力として有効であるとされています。
社会人基礎力の向上として「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」を身に着け、地域を牽引する有能な青年経済人を育成するべく、若者を対象に、地域の課題を解決する企画立案体験の事業を構築します。

子どもたちの健全育成

現在の社会では、少子化による子ども同士の交流の機会の減少や保護者による過保護化、核家族化による親の心、時間、お金の限界状態による待機児童や貧困家庭の増加、情報化による子どもたちのコミュニケーションの減少に起因する豊かな心の欠如など、子どもを取り巻く環境が変化し、社会の中で体験を通じて学ぶ機会が減少しています。
原体験は子どもたちの育成に大きな影響を及ぼす重要な要素です。子どもを対象に、スポーツを通じて、勝っても負けても相手を慮る心(グッドルーザーの精神)を育む原体験の機会を提供し、未来を担う子どもたちの心の成長へつなげていきます。

地域との連携

日本社会は、グローバル化、少子高齢化、情報化など変化を繰り返しています。私たちは、常に変化に対して臨機応変に対応し生き残っていかなければなりません。そのためには松山青年会議所が信頼される団体として地域と連携し、お互いに情報共有することで未来を見据えていかなければなりません。
私たちは、今まで連携してきた団体との連携強化はもちろん、新たな団体とも連携を深め、団体同士のつなぎ役となります。また、青年会議所の持つ広域ネットワークを有効に活用し、海外の青年会議所との姉妹締結に向けて交流を続けていきます。また、1986年から友好青年会議所として関係を続けている八戸青年会議所、2019年から防災協定を結んでいる大分青年会議所とも今までに築いてきたつながりをさらに深められるよう関係を発展させていきます。

機動的な広報の強化

受発信を円滑に行うことで私たちの実施する運動・事業の効果をより高めることができます。対内外に有益な情報を機動的に発信するためにも、各委員会の横のつながりを密にし、より正しく、対象者に合わせた内容で情報発信していくとともに、発信方法としてわかつばきやMJC、SNSなどの媒体をそれぞれの目的に合わせて効果的に使用します。そして、まつやまにインパクトを与えることで青年会議所の抱える知名度の低さという弱みを克服し、松山青年会議所の価値を高めていきます。
また、情報収集の観点からメディアの特徴とリスクを理解する「メディアリテラシー」を向上し、できるだけ多くの情報をあらゆる角度から分析し偏狭な見解にならないよう青年会議所活動に必要な情報の収集をしていきます。

次代を担う同志との出会い

地域にイノベーションをもたらすとされているのは、「若者」・「ばか者」・「よそ者」です。しかし、現在多くの地域では、「よそ者」や「若者」は少なくなってきております。そのような中、私たちはこの時代に生きる地域を担う「若者」であり、青年会議所は常識に囚われず挑戦するリーダーとして「ばか者」となることができる機会に恵まれています。さらに、出向の経験や地域間の交流により「よそ者」を味方につける土壌もできています。
「数は力なり」これを否定することはできません。私たちは、基本運動である会員拡大を確実に行い、同志を増やし、一人でも多くのメンバーで松山青年会議所の運動・事業を展開していく必要があります。そして、新入会員が松山青年会議所の正会員となり、地域のリーダーへと成長できるような新入会員カリキュラムを実施します。

統制のとれた組織の確立とコンプライアンスの確保

地域から信頼される組織として、総務は適正に財政は厳格に、かつルールを逸脱しない範囲で臨機応変に組織運営を行わなければなりません。まずは、財政面については、運動・事業が最大限の効果を発揮するためにも費用対効果を見極めるとともに、財務の健全化を図る必要があります。
そして、公益目的事業比率50%以上を満たせるように事業の公益性についても追求していかなければなりません。また、規則面については、法令をはじめ定款、諸規則、社会的規範を遵守するとともに、コンプライアンスを維持・改善するために、ガバナンスを強化していかなければなりません。書類や会計処理に追われることにより運営が繁雑化していないか、また、事業の自由度の違いやメンバーの負担などについて、一般社団法人と公益社団法人の違いを検証し見直します。
私たちの推し進める運動・事業の目的や意義を明確にするべく諸会議を設営し、発展的な議論ができる場としていかなければなりません。また、松山青年会議所の最高意思決定機関である総会については全てのメンバーに重要性を再認識していただけるような設営を行います。メンバー全員が方向を同じくする統制のとれた組織となることが、松山青年会議所の社会的信用をより確固たるものへと導いてくれると確信しています。

結びに

私たちは、自らが住み暮らすこのまちを希望溢れる未来へとつなげていかなければなりません。少し背伸びをすれば、見える景色も変わります。景色が変われば想像力も高まります。今ここに集結した私たち同志がほんの少し背伸びをし、一人ひとりが互いに心を寄せ合い、少しでもまちを良くしようとしたとき、自身が成長し、希望溢れるまつやまが創造されるのです。

~ともに突き進もう 希望ある未来へ~

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