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活動報告

2011年7月8日(金)例会報告

6月公開例会 ~「思いやり」を考える~

6月21火曜日、松山総合コミュニティセンターにて、6月公開例会「『思いやり』を考える」を開催しました。



市民の皆様は、10名弱と少数に止まり、動員の難しさを改めて感じました。平日の夕方という時間帯及び開催場所、そして告知方法については、次年度以降の大きな課題と考えます。さて、例会の中身についてですが、前回5月例会は、「生きる」ことそのものを見つめ、生き方について考える、人の営みの原点を探るような例会でした。人間は、一人では生きていけないのであり、人と人との関わりの中で生きる、必要とされるから、ここに存在する。では人に必要とされるために、必要なものは何か。人間が生きていくうえで基本的なものは何なのか。6月例会は、そうした問いの答えとして、「思いやり」について考えて頂く内容とさせて頂きました。本例会はセミナー形式にて実施し、ファシリテーターを松山青年会議所メンバー前崎明君にお願いしました。



前崎くんより、会場の皆さんに問いかけた内容は「思いやりと聞いて何を浮かべますか?」「思いやりを感じる時はどんなときですか?」「思いやりで解決できる事」「身近な人に出来る思いやりは?」などです。JCメンバーの皆様をはじめ市民の皆様それぞれに、真剣に考えて、そしてお答え頂き、たいへん活気のある例会となりました。



途中で、「思いやり」に関する学問的な説明を行いました。過去の偉人の言葉を紹介したり、論語の説明をさせて頂いたり、最近注目を集めている「社会企業家」、社会変革(英: Social change)の担い手(チェンジメーカー)として、社会の課題を、事業により解決する、利よりも公共の福祉を優先する企業体についてご説明をさせて頂きました。また「忠恕」(誠実さとおもいやり)という言葉を紹介し、この「忠恕」を色濃く表した宮沢賢治作「雨にも負けず」を、藤田晴彦さんに朗読して頂き、会場の皆さんにお聞き頂きました。



そして「みんなで跳んだ」という神奈川県の中学校であった実話を、映像化してご覧頂きました。この「みんなで跳んだ」は、数多くのマスコミにも取り上げられた感動的な話です。運動会のクラス対抗大縄跳びで、ひとりだけ跳べない子がいます。勝つために彼を外すか、一緒に跳ぶか。クラスみんなが選んだ決断とは。我々大人も学ぶべき点が多くある話です。このセミナーは、実は3年前、松山青年会議所で、出前授業(小学校高学年~中学校向け)のために作ったプログラムです。このわかつばきをご覧頂いて、興味を抱かれた教育関係者の皆様、ぜひ私どもに、出前授業をさせて頂く機会を頂けたら幸いです。次回は10月に開催いたします。テーマは『「リーダー」を考える』です。人を導く人間の条件(思いやり+α)について、追究したいと思います。ぜひ10月例会もよろしくお願いします。

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