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活動報告

2012年4月6日(金)事業報告

『公益信託松山青年会議所 交通遺児等育英基金』                                (通称 わかつばきファンド)受給者証授与式参加報告



4月3日(火)にオールドイングランド道後山の手ホテルにて『公益信託松山青年会議所 交通遺児等育英基金』(通称 わかつばきファンド)受給者証授与式が開催されました。この事業は1972年松山まつりにおける駐車場整理の謝礼金3万円の使途を協議した結果、当時社会問題となりつつあった交通遺児救済のための一助とすることから始まりました。その後、広く一般市民を対象とした募金活動に加え、趣旨に賛同された企業からの寄付やメンバー及びシニア会員からの募金等、諸先輩方の活動の結果1979年末に1000万円に到達しました。基金の管理形態、安全性、運動の継続性、公益的性格を検討した結果、公益信託制度の採用が決定し1981年12月28日愛媛県教育委員会の認可を受けてスタートいたしました。「教育格差」の拡大が叫ばれる昨今、不幸にも交通事故により交通遺児となった学生が、経済的理由により「学びの機会」を奪われる事は、地域にとっても大きな損失であります。未来を担う若者たちを、本基金を通してサポートし、授与式を行うことによって広く市民に基金の存在意義を理解していただくことで、基金の充実と継続を目的とします。

当日の授与式は基金を担当されている住友信託銀行の金久保様の挨拶で始まりました。帽子理事長の挨拶では自らの母親を事故で亡くされた体験を話され受給者の方を激励し、この基金の意義を説明されました。そしてこの春高校を卒業され進学される歴代の受給者の方から届いた2通の手紙が朗読されました。手紙の内容には入学の際には経済的に不安があったが、この奨学金により助けられ無事卒業できたことに対する感謝が記されていました。我々の先輩方から受け継いできた歴史に再び感謝し我々もこの事業の重要性を広く市民に伝えていく責任があると感じました。
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